田ノ実 Tanomi

田ノ実について

かつて多くの人が農業に従事していた日本。自然への畏怖と敬意の気持ちを持ちつつ日本人は食と向き合ってきました。豊作を願い、除災を祈り、実りに感謝する、このサイクルを一年一年繰り返し、その生活は常に自然と共にありました。自然とその恵みは、玄関先の花や、床の間や神仏の前の供え物などの形で家屋の中にも入りこみ、日本人のくらし、ライフスタイル、そして美意識に多大な影響を与えてきました。

食べ物があふれる現代にあっても、日本人は食事の時に手を合わせます。手を合わせる心豊かなライフスタイルは、自然とその恵み、つまり食と向き合うことによってはじめて完成します。食の恵みを感謝し、それを食べること。「もったいない」の言葉に表れる日本人の自然への畏怖と敬意の気持ちは、食を通して現代の都市生活者の中 にも息づいていると言えます。

日本の農耕の中心は米であり、また醤油、味噌など、どこの家庭にもある基礎調味料の多くは米を発酵させた糀を原料としています。米や糀を使った食品、また大いなる自然の働き、発酵によって生まれる食品を柱に据え、稲作文化を背景に発展してきた日本の暮らしを、お客さまがご自身の生活の中に取り入れ、その体験を人と分かち合い、つながっていくお手伝いをしたい、と私たちは考えています。

(衣装協力:SEILIN & CO)

バックナンバー

田ノ実 自由が丘店

田ノ実自由が丘店は、日本各地のおいしいものと、それを楽しむ器や雑貨を集めたお店です。
素材のおいしさを味わうカフェも併設しています。食べる、知る、贈る、伝える楽しさをぜひご体験ください